日暮れの空に次々と飛行機雲の帯が伸びては、薄く広がって空に滲んで消えて行きました。
飛行機雲は気象条件によるものでしょうし、近くには仙台空港があります。
たった一日ですがボランティア参加のために、前日に仙台へ到着しました。
ここは宿の近く、若林区荒浜です。
東日本大震災から二年余り・・・人の姿はなく、失われた住宅街に立っていると
胸の詰まる思いがします。
立ち枯れした草むらから、生物の鳴き声のような音が聞こえます。
雀が沢山いたので、鳥の巣でもあるのかと思いきや、風に揺れて草が擦れあう音でした。
旗を揚げている敷地が目につきます。
翌日に現地のかたに聞いた話だと、移転反対の意を表しているのだとか。
(荒浜は市の条例により「災害危険区域」に指定され、住宅の新築は禁止、内陸への移転を促されて
いる。)
同じ敷地の立て看板には、このような文章が手書きされていました。
荒浜の再生を心から願う
移転を希望するものも
荒浜に住み続ける事を希望するものも
「ふるさと荒浜が大好きです」
どちらも生きていける道を求めて探しております
日没の方には仙台市街地が見えます。